私たちについてAbout

会社情報

会社名 三芳菊酒造株式会社
所在地 〒778-0003 
徳島県三好市池田町サラダ1661
TEL 0883-72-0053
代表者 馬宮 亮一郎

アクセスマップ

徳島の水と緑で育てられた日本酒

四国の中心に位置する阿波池田は、日本三大河川の一つである吉野川の上流にあります。
北に阿佐山地、南に四国山地の山々が広がり、涼しい気候のため、酒造りには理想的な場所です。徳島県は、日本酒の最高品質の米とされる山田錦の生産拠点の一つです。

私たちの製品、三芳菊を作る際、主に地元産の山田錦米を使用しています。 醸造に使用する水は、吉野川の地下水である松尾川の湧き水です。
この有名な水は渓谷から湧き出ており、非常に軟水です。
一般的には、硬水が日本酒の醸造に適していますが、軟水の特性を活かすことで、水と米の良い風味を保持した日本酒を製造することに成功しています。

当社の製品は、100%地元の人々によって、徳島の米と水を使用して醸造された日本酒です。
2001年に、私たちは伝統的な杜氏制度を廃止し、醸造所の現在のオーナーである私自身が、理想の日本酒を醸造するために杜氏として酒造りを始めました。
私たちは、伝統的な辛口な日本酒とは異なる美味しい日本酒を製造しています。
私たちの日本酒をお楽しみいただけることを心から願っております。

三姉妹のお酒の物語

三芳菊酒造株式会社の杜氏兼代表、馬宮亮一郎と申します。
私の愛する三人の娘が、どのようにして「三姉妹のお酒」を造るようになったか、その物語をお話しします。

物語の始まりは、今からほんの少し時代を遡ります。
1990年代に入ってまもなく、大学を卒業した私は、東京で音楽関係の仕事をしておりました。先のことなど何も考えず、ただ自分の好きな事をして過ごしておりました。

そんなある日、実家の両親から「酒蔵の経営が厳しく廃業の危機だ。このままでは実家も酒蔵もすべて失ってしまう!」という連絡がありました。

酒蔵の厳しい時代

蔵の杜氏に酒造りを教わり、2000年に入ってからは、自分が杜氏として酒造りを行うようにまでなりました。当時は日本酒業界にとっては非常に厳しい冬の時代で、全国の多くの蔵が廃業していました。三芳菊酒造も例外ではなく、資金のない中やっとの思いで自分で造った酒は、売り先もなく途方に暮れる毎日でした。
ただ、そんな中でも一緒に酒蔵をしてくれる家内にも出会い、三人の娘にも恵まれました。酒造りはとても困難を極めるものでしたが、常に家族の応援があって続けて来られたのです。

当初から「自分の思う酒を造りたい」「やめてしまうことはいつでもできる」と思い続けました。 地元は過疎の町でもあり、日本酒の消費も少ない場所でした。
東京に住んでいる妹のところに宿泊させてもらい、造ったお酒を持って販売店をまわりました。しかしお酒の売れ行きは芳しくなく、何も成果が無い方が多かったのです。
まだ幼かった三人の娘「綾音」「織絵」「胡春」は、私が帰ってくると「お父さん、お酒売れた?」と聞いてきました。幼いながらに心配してくれていたのでしょう。私は1本も売れなかったとは言えず「たくさん売れたよ」と嘘をついていました。娘たちはよかったよかったと嬉しそうにしてくれて、それを見てもっと頑張らねばと思いました。

転機

それから少し時間がたち、長女「綾音」は中学生に、次女「織絵」は小学校高学年になり、人手の少ない蔵での仕込みなどを手伝ってくれるようになりました。 蔵の仕事は、朝早くから深夜に麹の仕事があったりと、時間的にも制約が多い仕事で、家内と二人での作業も多く、娘が手伝ってくれると本当に助かりました。

また蔵に転機が訪れました。 非常に厳しく、いつどうなるか分からない蔵の未来に少しだけ明かりが見えてきたのです。といっても経営が厳しいことには変わりなかったのですが、飲んでもらいたいお酒の形も見えてきて、応援していただける方が徐々に増えてきました。
そんな中、祖母と母が一ヶ月も空かない間に立て続けに他界したのです。 長女「綾音」が高校3年生でした。

「綾音」は音楽が好きで、小さいころからずっと音楽を続けていました。
祖母と母が亡くなった後、「綾音」は東京農業大学醸造科学科への進学を希望したのです。
酒造りを手伝ってもらってはいましたが、まさか「綾音」にそのような気持ちがあるとは正直思っていませんでしたし、私自身もそんな話は一度もしていませんでした。
しかし、とても嬉しかったのです

家族全員で造ったお酒

長女「綾音」は、責任感の強い性格で真面目に努力するタイプです。
蔵というものが「綾音」にとってプレッシャーになっているのであればそれは私にとっても望むことではなく、彼女の本当にしたいことをしてもらいたいと思いました。
次女「織絵」は、スポーツの好きな元気な女の子で、何かに集中するとストイックに打ち込む性格です。
三女「胡春」は、自由な性格で誰にでも優しい女の子です

大学生の「綾音」が実家に帰省した時に、高校3年生の「織絵」と中学生だった「胡春」の3人で一緒に、はじめて仕込みをしました。
もちろん3人だけの力で全部仕込みをしたわけではありません。
私と家内、家族全員で力を合わせて造ったお酒です。
それが、「三姉妹のお酒」の造り始めなのです。
酒蔵に生まれ幼いころから私の酒造りを手伝ってくれていた3人ですので、その思いは、この酒に充分に入っていると思います。